クラミジア(オウム病、クラミジア肺炎など)

 

クラミジア
細菌とウイルスの中間に位置する生物.大きさも中間.
何かの細胞に寄生しないと増殖できない クラミジアは非運動性で偏性の細胞内寄生生物である。宿主の細胞質内で増殖するので初めはウイルスと考えられていたが,DNA,RNA双方をもち,グラム陰性菌と似た細胞膜をもち,リボゾームを有し,胚含有の卵黄嚢でよく生育するため,今では細菌とみなされている。
 クラミジア属では3つの種が認識されている: オウム病を引き起こすクラミジア-シッタシ;クラミジア肺炎を引き起こすクラミジア-ニューモニエ;そして15の血清型をもち様々な症状を起こすクラミジア-トラコマチスである。

★クラミジア感染症が証明されている鳥類
オウム、セキセイ、ヒインコ、ボタンインコ、カナリア、
フインチ、九官鳥、カモメ、アヒル、ガチョウ、白鳥、
コウノトリ、フラミンゴ、鷹、鷲、鳩、ニワトリ、ウミツバメ、
ウズラ、雉、アホウドリ、ツル、ペリカン、フクロウ、ペンギン、 オオハシ、カッコウ、など15目、140種で証明されている。

オウム病

  クラミジアというグループに属するCholyamydia psittaciという病原体が原因になります

オウム病(クラミジア)は多くの鳥類に感染する伝染病で、
人にも伝染することはよく知られています。

オウム病の人間への感染経路は、発病期の鳥が糞便や鼻の分泌物に病原体を排泄することにより菌で汚染したホコリを吸入してしまう「気道感染」がほとんどです 
1〜2週間の潜伏期の後に、突然の発熱で発病する。軽い場合はかぜ程度の症状であるが、老人などで
は重症になることが多い。初期症状として悪寒を伴う高熱、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛
などがみられる。 胸部レントゲンで広範な肺病変はあるが理学的所見は比較的軽度である。 重症になると
呼吸困難、意識障害、DICなどがみられる。発症前にトリとの接触があったかどうかが報告のための参考に
なる。

★伝染
発病期の鳥は糞便や鼻の分泌物に病原体を排泄する。
オウム病の鳥から人の感染は、病鳥・保菌鳥の排泄物の吸入に よって感染する場合がもっとも多い。ついで、餌の口移しによる経口感染である。

 治療は細菌に対する抗生剤治療は、通常はミノサイクリンが第一選択となり、マクロライド
系やニューキノロン系も有効です。 
(妊婦や小児は副作用を考慮してマクロライド系を使います)
ペニシリン系、セフェム系、アミノグリコシド系は無効です、

クラミジア肺炎

クラミジア肺炎の病原体はChlamydia pneumoniaeによるもので、ヒトに上気道に保菌されており飛抹感染で伝播する潜伏期は3〜4週間症状は大部分は軽度の呼吸器感染症で治まることが多いが、上気道炎、副鼻腔炎、急性気管支炎、急性上気道感染や、慢性呼吸器疾患の急性増悪に関与すると言われている。日本人の抗体保有率は60〜70%と高い値を示し、ほとんどの人が一度は感染しているものと見られる。しかし5歳未満の幼児では抗体の保有率は比較的低値を示し、易感染状態であることが示唆される。
【診断】
抗原検出法(分離培養法、直接蛍光抗体法、DNA診断法など)と血中抗体価測定法がある。
【治療】
頻繁に用いられている、ペニシリンやセフェム、アミノ配糖体のような薬剤には
無効であるが、テトラサイクリンやマクロライド、ニューキノロン剤は効果がある。
 4月に施行された感染症新法では、4類感染症に分類がされており、基幹定点観測機関に指定されている施設では届け出が必要である。


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